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近年、政府が推進する働き方改革。新型コロナウイルスの影響も拍車をかけ、企業における働き方改革の推進は待ったなしの状況といえます。そんな中、今注目を集めているのがクラウドPBXです。
しかし、クラウドPBXは普及しはじめたばかりということもあり、
「クラウドPBXの導入企業ってどれくらいあるの?」
「なぜクラウドPBXが働き方改革に有効なの?」
と疑問視される方も多いでしょう。
そこで今回は、クラウドPBXの市場規模や今後普及する理由。そして、クラウドPBXが働き方改革の促進に有効な理由をご説明します。
残念ながら、クラウドPBXの市場規模を明確に表すデータは現在ありません。しかし、従来のPBX市場状況などから、今後クラウドPBX市場が拡大していくことが予想できます。
情報通信ネットワーク産業協会が2018年に発表した「中期需要予測[2018年度~2023年度]」によると、従来のPBXを含むビジネス関連機器の需要予測は以下の通りです。
・国内金額:2017年度704億円→2023年度570億円(約20%減)
・輸出金額:2017年度200億円→2023年度188億円(約6%減)
このように、従来のPBXを含むビジネス関連機器の需要は減少傾向となっています。
一方、NTT東日本、NTT西日本においては、2024年以降アナログ電話回線が利用できなくなることが決定事項です。そのため、従来のPBXから、インターネットを使ったIP PBXやクラウドPBXにシフトしつつあります。
また従来のPBXが古くなり交換する企業が、クラウドPBXやIP PBXへ移行する動きが顕著になっており、今後ますます市場が拡大していく見込みです。
出典:情報通信ネットワーク産業協会「通信機器中期需要予測[2018-2023年度]」
PBX市場の中では、特にクラウドPBXのニーズが顕著になっています。
インターネットを経由して通話ができるという点においては、IP PBXも同様です。しかし、IP PBXは自社サーバーを準備する必要があり、導入・運用時に多くのコストが必要になります。
一方、クラウドPBXはクラウド上にPBX機能が準備されているため、自社サーバーを準備する必要がありません。そのため、すばやく簡単に導入できて、コストも安く済むというメリットがあります。またクラウドPBXは、パソコン上で各種設定がおこなえるため非常に便利です。
クラウドPBXが普及するだろうと見込まれる理由について、もう少し深堀りしてみましょう。
従来のPBXを導入する場合は、通信環境の構築やハードウェアのメンテナンスが必要なため、大きなコストが必要でした。また場合によっては専門的な知識を持つスタッフを、社内に常駐させなくてはなりません。
一方、クラウドPBXはPBXベンダー側のサーバー内にPBX機能が提供されており、企業側でおこなう作業はほとんどありません。新機能の追加やセキュリティ機能などの更新もPBXベンダー側がおこなうため、企業側の対応は不要です。
ただし、クラウドPBXは毎月の利用料金が発生します。
しかし、
・自社サーバーの構築
・新機能の追加対応
・セキュリティ機能の追加
・定期的なメンテナンスや機材のリプレース
などの社内人件費と天秤にかければ、長期的にみれば大きなコストカットにつながるのです。
クラウドPBXが普及しているもうひとつの理由が、UCサービスとスムーズに連携できる点です。
「UC」とは「Unified Communication」の頭文字で、「UCサービス」はメールやチャット、Web会議システムや電話といった一連のコミュニケーションツールをひとまとめにしたサービスになります。
たとえば、「Microsoft Teams」などがUCサービスの代表例です。クラウドPBXを使えば、実際にMicrosoft Teamsから電話をかけられるようになります。最近のクラウドPBXは、UCサービスとの連携できるものが増えており、今後の需要拡大が予想されるでしょう。
クラウドPBXを導入することで、企業の働き方改革が推進しやすくなる理由を説明します。
新型コロナウイルスの影響で、現在では多くの企業がテレワークを導入しています。クラウドPBXを導入すれば、テレワークのスタッフでも代表電話対応などをおこなうことが可能です。
クラウドPBXでは、内線連絡や会社の固定電話番号による受発信、社員への着信取次ぎがテレワークで実現できます。そのため、「電話対応をするためだけに出社」なんてことも必要ありません。
もちろん、IP PBXでも同様の対応ができますが、定期的なメンテナンスや不具合が発生した場合は担当者が出社する必要があります。したがって、快適なテレワーク環境を構築できるクラウド PBXを導入すれば、働き方改革をさらに推進できるのです。
ひと昔前までは、社員間のコミュニケーションといえば、メールか電話くらいしかありませんでした。しかし、近年はチャットやSNS、Web会議といったように、コミュニケーションツールの選択肢が飛躍的に増えている状況です。
クラウドPBXであれば、音声をクラウド上にアップすることで、さまざまなコミュニケーションツールと連携させることができます。例えば、音声をクラウド化し、チャットやSNSを使ったコミュニケーションを簡単に実施することができるのです。
さらにスマートフォンでもPBXと同じ機能を使えるため、音声をクラウド化することにより、さまざまな働き方に対応できるでしょう。またデバイスも電話機一択ではなく、スマホやパソコンも選べるため、より柔軟な働き方が可能になるのです。
音声をクラウド化できるクラウドPBXは、働き方改革を推進する企業にとって、なくてはならないツールです。
クラウドPBXはコストカットにもつながると説明しましたが、テレワークの本格導入が実現すれば、オフィスの縮小も検討できます。そうすることで、毎月の家賃も軽減できるため、さらなるコストカットが可能です。
またテレワークによる柔軟な働き方を励行することで、社員のエンゲージメント強化にもつながり生産性の向上が期待できるでしょう。
働き方改革を実現したい企業は、ぜひクラウドPBXの導入を検討してみてください。
クラウドPBXについてさらに詳しく知りたい方はこちらの記事もあわせて読んでみてください。
クラウドPBXとは?オンプレミス型との違い、役割、注意点など解説
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